10月14日(日曜日)は夜も曇っていたのですが、1時半に目が覚めて空を見上げると満天の星空でした。芸西天文台に行こうとしましたが、この時間帯は関先生が観測されているだろうと思って、私はノラ観測者のころいつも行っていた、仁淀川河口付近の堤防に行ってみました。ここに機材を組み立てるのは4年ぶりのことです。家からわずか30分で比較的暗い星空があります。
下の画像(クリックすると大きく表示されます)ですが、右端が北方向で、左端が南東になります。目の前にある舗装道路は新しい堤防ができた時に整備されたもので、何か所か広い場所があり、観測できるスペースがあります。中央の広場になぜか自動販売機があり(農作業の人が買うのでしょうか?)非常に明るいです。南側に盛り土があったので、その陰に望遠鏡を組み立てました。
下の画像は同じ場所から反対側を写したものです。左側の遠くの山は四国山地の山です。前の川は(新しい)波介川で、もともとは左の小山のふもと付近から仁淀川に流れ込んでいたのですが、これを手前の用水路みたいに水路を変えて河口をずっと南に移動させたのです。
この用水路みたいな川の向こうにもう一つ堤防が見えます。これがもともとあった堤防で、中央より少し左の方に私が国際天文学連合から頂いた観測所コード(国際天文台コード)
[ D70 Tosa ] の場所があります。実際には天文台や観測所は建っていませんし、もちろん標識もありません。
雲が全くなかったので、広角レンズと望遠レンズを使って星野写真をたくさん撮りました。
下の画像は北極星に向けて固定撮影をしたものです。自動販売機の明かりで堤防が明るく写りました。画像は少し強調処理していますので街明かりのかぶりがひどく見えますが、原画はこれほど強くはありません。
北極星の右上に小さな流星が写りました。クリックすると原寸大画像が表示されます(ものすごく大きいので注意してください)。
4944 x 3278 (1.25MB)
日周運動(北極星の右上に流星が写っています)
2012年10月15日 4時52分
PENTAX K-5 Silver
PENTAX DA 18-55mm F3.5-5.6 ALII
f/18mm, F5.6, ISO-400, 約10分露出
ノイズリダクションなし, フィルターなし
今回はアストロトレーサは使わずに赤道儀を組み立てました。赤道儀なら300mm望遠レンズでも綺麗に追尾してくれるはずです。
ペルセウス座の二重星団を撮ってみました。
天体写真を撮り始めたころに200㎜望遠レンズで撮ったことがあるのですが(その時の画像はこちらのページ)、それ以来です。
クリックすると大きな画像が表示されます
ペルセウス座の二重星団
2012年10月15日 5時10分
PENTAX K-5 Silver
TAMRON AF 70-300mm F4-5.6 Di LD MACRO 1:2
f/300mm, F5.6, ISO-3200, 60秒露出
ノイズリダクションなし, フィルターなし
なかなかきれいに撮れたと思います。恒星の色の違いもよく出ています。レンズが悪いのか、原寸大画像だと星像がかなりひどいので、縮小画像にしました。
まだ何枚かとっていますのでいずれ掲載します。
4年ぶりくらいのD70観測所での撮影でしたが、相変わらず人も車も通らなくて安全な場所のままでした。天体観測や撮影にはお勧めの場所です。
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静岡大学人工衛星STARSプロジェクトを技術面で応援しています。芸西天文台(高知県立芸西天文学習館)で天体観測。小惑星2個発見。一般公開では星空案内も。彗星軌道計算ソフトOrbitLife公開中。流星自動観測/ラズパイ/電子工作/2アマ/PENTAX/ドローン。MPC Obs Code D70.